星島被告、起訴事実認める…江東区の女性バラバラ殺人（スポーツ報知）

2009年01月13日(火) 19時55分

　東京都江東区のマンションで昨年四月、会社員東城瑠理香さん＝当時（２３）＝が殺害、切断された事件で、わいせつ目的略取と殺人、死体損壊・遺棄などの罪に問われた元派遣社員星島貴徳被告（３４）は１３日、東京地裁（平出喜一裁判長）の初公判で、起訴事実を全面的に認めた。

　冒頭陳述で検察側は「女性との交際経験がない被告は、女性を乱暴し続けて『性奴隷』にしようと思った。捜査の開始を知り、逮捕されれば体面が失われるので東城さんの存在を消し、行方不明を装うしかないと考えた」と動機を指摘した。

　弁護側も冒頭陳述をして「計画性はなく、反省している」と強調した。量刑が主な争点となり、２月１０日に判決の予定。

　星島被告は被告人質問で「仕事のイライラで約１週間前に女性襲撃を思い付いた。東城さんを狙う直前、マンション内で別の女性を見かけ後を追ったが見失った。誰でもよかった」と述べた。

　検察側冒頭陳述によると、星島被告は昨年４月１８日午後７時半ごろ、マンションの２部屋隣に住む東城さんを帰宅直後に襲い、自室に連れ込んだ。手足を縛るなどしたが、約３時間後に警察官３人を廊下で見つけたため殺害を決意、包丁で首を刺して死亡させた。

　その後、約１０日間かけてのこぎりや包丁で遺体を細かく切断。５月１日までに水洗トイレで流したり、ごみ置き場に捨てるなどしたが、この間、警察の聞き込みや東城さんの安否を気遣う父親に「何も聞こえなかった」と答えたとされる。

　星島被告は５月、東城さん方で指紋が検出されたとして住居侵入容疑で逮捕された。