2人が死亡するヘリ墜落事故を起こした「大阪航空」(大阪府八尾市)は13日、無資格の乗客に操縦レバーを握らせる体験操縦を10年以上続けていたことを明らかにした。
同社は「航空法に抵触しているとの認識がなかった。安価に操縦感覚を知ってもらうためのサービスとして始めた」と説明。安全意識の低さが浮き彫りになった形だ。
航空法では、ヘリの操縦練習には練習者と指導者の双方に資格が必要。死亡の2人はともに無資格だった。
同社によると、体験操縦は1回15分で1万円。事故が起きるまで10年以上続け、乗客にどの程度まで操縦を委ねるかは操縦士の判断に任せていた。正式な操縦免許の取得には、練習許可証の発行など約20万円の初期費用がかかるという。
同社幹部は「今考えると、体験操縦の存在自体が違法だが、当時はその認識がなかった」と話した。
http://hochi.yomiuri.co.jp/topics/news/20090113-OHT1T00250.htm