エチオピアで昨年9月に誘拐された後、解放された医師赤羽桂子さん(32)が13日午後零時すぎ、母千恵子さん(64)や兄千尋さん(34)らと共にパリから中部国際空港(愛知県常滑市)に到着した。
空港で開いた記者会見で、赤羽さんは「9か月ぶりの日本。今日でやっと終わったという感じ。ほっとしたし、安心した」と笑顔で話し「多くの方々に支えてもらい、1人1人に心から感謝しています」と深く頭を下げた。赤羽さんはこの後、在籍する長崎大がある長崎県に家族と共に向かうという。
午後零時半ごろ、空港の到着ロビーに現れた赤羽さんは白い上着にジーンズ姿。やや緊張した面持ちだったが、顔色は良く元気そうな様子。
所属する国際医療援助団体「世界の医療団」日本支部の関係者が出迎えると握手し、しっかり抱き合った。満面の笑みで関係者と話しながら、報道陣のフラッシュがたかれる中、いったん休憩のため控室に入った。
赤羽さんは昨年9月22日、派遣先のエチオピアでオランダ人の男性看護師(27)と医療活動中、武装組織に誘拐され、7日にソマリアで解放された。
http://hochi.yomiuri.co.jp/topics/news/20090113-OHT1T00183.htm