「渡辺氏けしからん」閣僚が離党に不快感（スポーツ報知）

2009年01月13日(火) 11時39分

　自民党の渡辺喜美元行政改革担当相が１３日に離党届を提出することについて、同日午前の閣議後の記者会見で各閣僚が不快感や疑念を示した。

　金子一義国土交通相は「本当にけしからん男だ。彼とは２度と仕事はできない。親しかっただけに、ものすごく怒りを感じる」と批判。「選挙で自民党が負けると思ったので辞める（離党する）のだろう」との見方を示した。

　甘利明行政改革担当相は「渡辺氏は公務員制度改革が進んでいないと言うが（同氏が行革相を務めていた当時よりも）はるかに進んでいる。離党の理由がよく分からない」と不快感を示した。

　河村建夫官房長官は「個々の判断であり、大きな影響があるとは考えていない」と強調。塩谷立文部科学相は「影響が広がらないよう期待している」と述べた。

　自身も離党経験がある鳩山邦夫総務相は「かつては仲間と連絡を取り合って離党したものだが、ちょっと形が違う。夢のないわびしい離党だ」と突き放した。公明党出身の斉藤鉄夫環境相は「一致団結して頑張らないといけない時に本当に残念だ」と強調した。