日銀が13日発表した2008年のマネーサプライ(通貨供給量、平均残高)速報によると、定期預金などの「準通貨」は1・8%増で1991年以来、17年ぶりの高い伸びとなった。投資信託の伸びは鈍化しており、日銀は「金融危機の影響で安定志向が強まり、昨年後半から定期預金が増えた」とみている。
M2(現金、国内銀行などに預けられた預金)は前年比2・1%増で、伸び率は前年に比べ0・5ポイント上昇した。従来マネーサプライの代表的指標とされた「M2+CD」(現金、預金と譲渡性預金の合計)を採用していた02年以来の高い水準となった。
一方、市中に出回る現金や銀行預金、投資信託、国債などを合わせた広義流動性は1・0%増にとどまった。
現金や銀行、信用金庫、信用組合、ゆうちょ銀行の預金などを集計したM3は0・8%増となった。
同時に発表した08年12月のM2は前年同月比1・8%増だった。広義流動性は0・3%減の1429兆5000億円となった。
http://hochi.yomiuri.co.jp/topics/news/20090113-OHT1T00156.htm