2009年01月13日(火) 20時14分
「直接の雇用関係認めて」=三菱重工の社外従業員が提訴−神戸地裁支部(時事通信)
業務請負契約に基づき三菱重工業(東京都港区)の工場で働いてきたが、実態は違法な「偽装請負」だったとして、兵庫県加古川市の会社員円山浩典さん(46)が同社を相手に、直接雇用を求める訴訟を13日、神戸地裁姫路支部に起こした。
円山さんは「安定した直接雇用をしてほしい。企業の担当者は心が痛まないのか」と話している。
訴状によると、円山さんは2000年5月、同県高砂市内の金属加工会社に入社。その後これまで三菱重工業高砂製作所(同市)で社外従業員として、発電用ガスタービンの部品製造を担当してきた。
金属加工会社での面接には三菱重工の社員が関与した上、職場でも同社の現場責任者の指揮下で社員と全く同じ仕事に従事。同社が労働時間を管理し、賃金も事実上同社が決定していたとしている。
同社は「金属加工会社とは06年に派遣契約を結んだ」と説明したという。
原告側は「4月に3年間の派遣期間満了を迎える、いわゆる2009年問題で職を失うケースが多発するだろう。訴訟を通じて歯止めを掛けたい」としている。
三菱重工業高砂製作所の話 訴状を見ていないのでコメントは控えたい。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20090113-00000214-jij-soci