大学生や大学院生の就職希望先で、業績悪化が目立つ自動車メーカーの人気が全体的に落ちていることが13日、就職情報出版社「ダイヤモンド・ビッグアンドリード」の「就職先人気企業ランキング」でわかった。
対照的に、文系男子では三菱商事が3年連続1位となるなど、総合商社の堅調ぶりが目立っている。
調査は、昨年10〜12月、全国48の国公立大学と23の私立大学に通う大学3年生と大学院生計3万人を対象に実施し、4776人から回答を得た。それによると、理系男子では、トヨタ自動車が昨年の6位から24位、ホンダが11位から72位と大きくダウン。文系男子でもトヨタ自動車が20位から53位、ホンダが43位から78位となった。
一方、文系男子では、上位10社のうち5社までを総合商社が占めたほか、理系男子でも住友商事が4位、三菱商事、三井物産がともに5位となるなど、総合商社の人気が高かった。
ダイヤモンド・ビッグアンドリードの担当者は「最近の学生は消去法で希望の業種を選択する傾向がある」とした上で、「今は自動車業界への不透明感が学生の間に渦巻いている。総合商社は今のところ不況の影響が出ていないことが人気の理由では」と分析している。
http://www.yomiuri.co.jp/feature/20081209-206556/news/20090113-OYT1T00674.htm