記事登録
2009年01月13日(火) 00時00分

年賀状をデータ整理読売新聞


届いた年賀状をパソコンで一括管理

 年賀状は思い出として取っておきたいが、長い間に枚数は膨大になり、過去のはがきを探すのも大変だ。そんなとき、はがきをデータ化して、整理してくれる「はがき さくっとファイリング」が便利だ。検索機能付きで、見たい年賀状がすぐに見つかるほか、お年玉付きはがきの当選も探してくれる。(山田聡)

STEP1  住所録をインポート

 まず、はがきデータの取り込みから。すでに、はがき作成ソフトで作った住所録がパソコンにある場合は「住所録のインポート」の機能で、そのまま利用できる。7社のはがき作成ソフトに対応しているが、それ以外でもファイル形式を変換すれば、まず大丈夫だ。移した住所録は「はがき画像なし」のフォルダーに表示される。

 次に、届いたはがきを登録しよう。普通のスキャナーでは一度に4枚まで入力できる。指示に従って裏と表を読み込ませると、印刷された差出人の名前や住所を自動認識し、差出人情報が作成される。自動認識には誤りもあるので、はがきで最終確認を。

STEP2  差出人情報を確定

 差出人の名前などが、うまく自動認識されない場合は意外にある。はがきに名前や住所が印字されているなら、その文字列をマウス操作で囲んだうえで、改めて自動認識をさせよう。

 名前や住所を確認して、右上の「差出人情報確定」ボタンを押す。これで、次回のスキャンから登録済みの名前に照らし合わせてはがきが振り分けられる。

 ネットが使える状況なら、記入した住所を元に周辺の地図情報も取り出せる。先に作成した差出人情報で、住所欄の右端にあるボタンをクリックすれば、地図サイトが開く仕組みだ。

STEP3  「お年玉」当選も検索

 差出人情報の入力が終わったら、はがきを検索してみよう。

 「検索」ボタンを押して、「名前」や「受取日付」などの条件を設定する。「沢」と「澤」など、旧字と新字、略字体を別の文字と認識する場合もあるので、注意。前もって入力した文字の通りに書き込まれているか、確認をしよう。また、差出人情報の「グループ」欄で「仕事先」「親戚(しんせき)」「同級生」などと分類しておくと検索がいっそう効率的になる。

 お年玉付き年賀はがきの番号は、差出人情報を読み取る際に入力されるので、「あたりくじの検索」を使えば、当選も一発で探し出すことができる。

「自動認識」は再確 複数のはがきを一度にスキャンする際、表裏を取り違えないように注意しよう。 自動認識は完全ではないので、必ず確認する。住所や名前、当選番号など要注意だ。
地図やサイトと連携可能

はがき さくっとファイリング
 はがきの裏表をスキャニングして画像データにできる。文字を認識する機能があり、差出人や受け取った日付から検索して、必要なはがきをすぐに見つけられる。年賀はがきでデータベースを作るのにぴったり。インクジェット複合機に対応している。取り込んだ情報を地図やウェブサイトと連携させられる。コクヨ 標準価格4179円

Picasa 3
 パソコン内の画像を自動で検出して、整理、加工できる無料ソフト。フォルダーや日付などで画像を探せる。データには複数の検索用タグが付けられ、目的ごとに細かく検索できる。URLはhttp://picasa.google.co.jp/thanks.html(YOMIURI PC編集部)

http://www.yomiuri.co.jp/net/column/dennou/20090113nt0f.htm