登録外れた３年生も声援（中国新聞）
一緒に勝ち取った栄冠だった。全国高校サッカー選手権で日本一に輝いた皆実で、選手登録に入れなかった３年生４人が、最後まで懸命の声援を送った。
「みんな声出そうぜ」。磯辺亮太君は生徒の応援を大声でリードした。武市勇祐君、石井章太君も含めた３人は顔に「皆」「実」「魂」の文字を描いた。山品俊裕君は「集中を切らすな」と声をかけ続けた。
３年生の21人はこれまで誰一人、退部者はなかった。しかし、４人はけがなどもあり、昨年12月５日発表のメンバーに漏れた。
大会期間中、選手と一緒にホテルに宿泊。合間に受験勉強などもこなしながら仲間の緊張をほぐした。「こんなすごいチームで戦えて本当によかった」。誇らしげな笑顔が冬空に咲いた。
【写真説明】「一緒に勝利を勝ち取ろう」と声援を送る（前列左から）山品君、石井君、武市君、磯辺君