声援はお好み焼きの鉄板より熱かった。第87回全国高校サッカー選手権大会で12日、広島県代表の皆実が初優勝した。「おっしゃあ」—。OBが集まったイレブン行きつけのお好み焼き店にも歓喜の叫びがこだました。広島市中心部のデパートにはお祝いの懸垂幕。県勢41年ぶりの快挙に広島がわいた。
南区の学校からは300メートル余り。サッカー部員が毎日のように訪れるというお好み焼き店「ひらの」には住民も含め約20人が集まった。
先制され逆転、また同点、勝ち越し。試合終了の瞬間、ユニホームを着込んだ店主の平野満代さん(62)の音頭で万歳がわきあがった。1989年の開店以来、部との付き合いは約20年。寮や試合に出前もする。
街でも喜びの声が上がった。中区の福屋八丁堀本店には優勝を祝う懸垂幕が登場。「優勝」の文字と優勝杯の絵が躍った。
【写真説明】<上>前半の同点ゴールに喜びを爆発させる店主の平野さん(手前右)やサッカー部のOBら(広島市南区)
<右>皆実優勝を祝う懸垂幕が掲げられた福屋八丁堀本店