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2009年01月13日(火) 10時00分

プルサーマル計画で地元説明中国新聞

 中国電力島根原子力発電所2号機(松江市鹿島町)のプルサーマル計画で、経済産業省資源エネルギー庁と原子力安全・保安院、中電は12日、島根原発周辺の鹿島、島根両地区から地元説明会をスタートさせた。両地区の地元住民からはスケジュールの過密さや耐震性を疑問視する声などが相次いだ。

 島根原発が立地する鹿島地区では鹿島文化ホールに住民約90人が集まった。資源エネルギー庁が原子力政策でのプルサーマルの必要性などを解説。続いて、保安院が安全審査の経緯と、原発の新耐震指針で島根原発の耐震性を確認した結果を報告した。

 同町佐陀本郷の美容師女性(60)は「説明会の過密な日程は拙速に思える」と指摘。無職男性(73)は「宍道断層の評価は結果的に中電の評価に反対していた学者の意見に近い22キロとなった。今回は大丈夫なのか」と質問した。

 国側は「耐震性の結論が出て、なるべく早く地元にお知らせしたいと思った」「22キロには自信がある」と答えた。

 島根地区では島根中央公民館に約60人が参加。国は13日に橋北地区、14日に橋南地区、17日にくにびきメッセで最終の説明会を開き、地元説明を終える。

【写真説明】地元住民に島根原発の耐震性とプルサーマル計画について説明する国側担当者(松江市鹿島町)

http://www.chugoku-np.co.jp/News/Tn200901130003.html