広島県内12市町で12日、成人式が開かれ、振り袖やスーツに身を包んだ新成人が晴れの舞台に臨んだ。各会場では代表者が決意を言葉にし、出席者は友人と祝福し合った。
広島市西区の広島サンプラザでの成人祭は約7500人が集まった。秋葉忠利市長は、米国公民権運動の父故キング牧師に触れ「権利の重みを実感し大切に行使を」と訴えた。広島女学院大2年平野靖子さんと広島経済大2年山地正人さんが「平和な世界を創る強い意志と行動をヒロシマから世界へ発信したい」と宣誓した。
福山市はローズアリーナで成人式を催し、3200人が来場。模擬投票所「はたちの夢一票」を開設し、市外の友人に紹介したい場所を聞いたところ、鞆の浦113票、福山城109票が上位を占めた。
呉市の式典は市文化ホールであり、約1300人が出席した。「宇宙戦艦ヤマト」の演奏で幕開けし、広島修道大2年西本円香さんと広島工業大2年湯崎啓太さんが「歩んで来られたのは学校や地域の支えがあったから。美しい呉が発展するよう支える」と誓った。
県内の新成人は、3万635人(男性1万5796人、女性1万4839人)。昨年度比786人減った。
【写真説明】広島市の成人祭会場で、祝福し合う新成人