伝統の古式泳法を受け継ぐ神伝流広島游泳同志会の寒中水泳大会が12日、広島市中区の元安川であった。雪がちらつき、水温が1度と冷え込む中、8—70歳の参加者49人が元気に泳いだ。
原爆犠牲者の鎮魂と心身の鍛錬を目的に、今年で61回目。手で日傘、足で扇を掲げるおなじみの「日傘扇」など、約15種類の泳法を披露した。
広島大水泳部やボーイスカウトメンバーたちも参加。同志会の静川周会長(64)は「こんなに寒い大会は初めて。でも気分は爽快(そうかい)」と笑顔だった。
【写真説明】原爆ドームをバックに伝統の泳法を披露する同志会メンバー