のり面工事などのクロスワーク(広島市安佐北区)は、廃棄処分されるもみ殻を固形燃料にリサイクルする事業を始めた。農家などから回収し、すりつぶして燃料にする。燃料と製造装置を販売し、公共工事の売り上げ減を補う考えだ。
固形燃料専用の暖房器具はあるものの、あまり普及していないため、当面は屋外暖房用にホームセンターなどで販売するほか、焼き肉店などにも売り込む。
昨年11月、燃料化装置の開発者で特許権を持つ機器開発会社、トロムソ(尾道市)から装置を購入。装置「グラインドミル」は、もみ殻をすりつぶして圧縮。250—300度の熱を加えて固化し、直径約5センチの棒状の燃料にする。1時間で約150キロの製造が可能という。燃料の価格は1キロ当たり50円程度、装置は1台525万円程度を想定する。
【写真説明】クロスワークが販売する装置「グラインドミル」。投入されたもみ殻をすりつぶして圧縮し、固形燃料(手前左)にする