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2009年01月13日(火) 11時53分

モバイル広告の活路はスマートフォンにありjapan.internet.com

モバイルユーザーは、自分の端末に表示される広告に対して非常に寛容だ。現状で、最も多くモバイル広告を受け取っているのはどのようなユーザーだろうか。モバイル向け Web サイト広告プロバイダの AdMob が8日に発表した最新の統計で、それは『iPhone』ユーザーだと明らかになった。

2008年12月に発生した米国におけるモバイル広告リクエスト全体のうち、スマートフォン OS 由来の割合が34%となった。これは昨年5月の集計結果に比べて20%の急増だ。AdMob によると、米国におけるスマートフォン OS が占めた広告リクエスト34%のうち、48%が iPhone OS 由来のものだったという。

また、米国におけるスマートフォン OS 由来の広告リクエストのうち、Research in Motion の『Blackberry』ユーザーと『Windows Mobile』搭載端末ユーザーは、それぞれ19%と15%を占めた。

今回の調査結果は、モバイル端末という小型軽量な機器向けの広告およびマーケティング展開が、今後の急成長分野だとする見方をさらに強めるものだ。

Microsoft や Google をはじめ、Yahoo! および AOL などの大手は、その方向にシフトしている。AdMob 広報担当の Nicole Leverich 氏は取材に対し、「端末とユーザーが結びついており、さまざまな形でより多くの到達機会を広告主にもたらすことから、スマートフォンはモバイル広告に多大な影響を与えている」と語った。

なお AdMob は、各端末由来の広告表示リクエストを集計しているため、上記の割合は端末の売れ行きを直接示すものではない。

Kelsey Group による11月のモバイル端末利用に関する調査では、これまで以上にインターネット対応スマートフォンを利用するモバイルユーザーが増え、そうしたユーザーは製品情報や地域地図や道順の検索に利用する頻度が高いことが明らかになっている。同調査によれば、Web サイトにアクセスするスマートフォン ユーザーの割合が2007年の32.4%から2008年には38.9%へと増加しており、年平均成長率では20%になるという。

Kelsey の調査およびコンサルティング担当ディレクタ Steve Marshall 氏は、モバイル広告について、未開拓でまだ浸透が進んでいない市場と述べており、モバイル端末によるインターネット利用の増加は、モバイル広告業界にとって好材料だと語った。

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