2009年01月13日(火) 12時36分

＜渡辺元行革相＞離党届提出　後援会全会一致で了承、県議ら支援へ（毎日新聞）

　衆院３区選出の自民党の渡辺喜美元行革担当相は１２日、栃木県大田原市内で後援会総連合会の会合を開き、後援会幹部や地元首長、渡辺氏を支援する県議らに対し、自民党を離党することを表明した。後援会では異論は出ず、全会一致で渡辺氏の離党を了承した。渡辺氏は１３日に党本部に離党届を提出する一方、県議らは同日、対応を協議するが、当面は渡辺氏を支援することになる。【柴田光二、葛西大博】

　会合後、記者団に対し渡辺氏は「麻生太郎首相に衆院の早期解散など七つの提言をしたが、残念ながら黙殺や否定をされた。私がまず外側に出て国民運動を起こしていきたい」と離党の理由を語った。

　渡辺氏は先月２４日に民主党が衆院本会議に提出した解散要求決議案に賛成した際の会見では、自ら離党することを否定していた。しかし、「状況は日々変わっている」（自民県連幹部）という中、党内で思ったほど同調者が現れなかったため、自ら離党を決意したとみられる。

　離党後の活動について、渡辺氏は国民会議をつくり、地方議員や首長と連携を取ることを表明した。一方で地元議員に対しては「県議会では県政の課題があるだろうから、私から同調は求めない」と地元議員に離党を求めることはしないとの考えを示した。

　◇後援会幹部、県議ら支援へ

　渡辺氏の離党表明後、後援会の幹部らは一様に渡辺氏を支援する考えを示した。臼井亮平・後援会総連合会長は「立派な政治センスを持っての決断であり、従来通り支持することには変わらない。地区代表者に『離党を認め、次期衆院選では一致結束し、温かい支援を』とお願いしたところ、満場一致で了承が得られた」と述べた。

　また、渡辺派県議１０人を代表する阿久津憲二県議は「一致結束して渡辺喜美の当選を目指して頑張る。離党の決定を待って１３日夜、改めて会議を開き、今後のことを詰める」と話した。

　千保一夫・大田原市長は「渡辺氏は政治姿勢、能力の評価が高い。その代議士が信念を持って決断したことであり、有権者は全幅の信頼を持って支持するだろう」との見通しを示した。

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20090113-00000010-maiall-pol