新春や冬にちなんだ絵画や書などを紹介した企画展「冬—新春」が3月1日まで、岡山県矢掛町矢掛のやかげ郷土美術館で開かれている。所蔵する井笠地域ゆかりの作家の36点を展示している。
同町名誉町民で岡山大教授だった佐藤一章(1905—60年)の油彩画は10点。雪山を雄大に描いた「残雪の駒ケ岳」、正月の雪景色の「庭の雪」、里庄町から見た遥照山の風景の「霧の朝」、昨年7月に一章の友人の遺族から同館が寄贈を受けた「子供」を並べている。
同じく同町出身の中村江谿(1918—90年)の「暮雪」、笠岡市出身の小野竹喬(1889—1979年)の「富嶽」などの日本画も置いている。月曜休館だが、12日は開き、13日休館。
【写真説明】佐藤一章作「残雪の駒ケ岳」(中央)などが並んだ企画展「冬—新春」