新春恒例の鵜(う)飼いの初トレーニングが11日、岩国市の錦川であった。14羽の鵜による元気いっぱいの“仕事始め”に、錦帯橋などから見物していた観光客らが歓声を上げていた。
粉雪が舞う中、かがり火をたいた2隻の鵜舟にえぼし姿の鵜匠(うしょう)2人が乗り込み、川面へ。それぞれ7羽の鵜を巧みに操る手綱さばき。鵜は水しぶきを上げて水中に潜り、餌を捕獲していた。
今年は、近くの岩国地区が伝統的建造物群保存地区の指定を目指す。実現すれば「伝統文化」の二重奏。第三セクター錦帯橋鵜飼振興は観光鵜飼いと遊覧船運航で、昨年の1万人を超える利用客を見込む。
【写真説明】錦帯橋そばの錦川で、鵜匠とともに初トレーニングをする鵜