2009年01月12日(月) 20時33分
【麻生首相フジテレビ「スーパーニュース」発言要旨(上)】「景気対策に邁進する」(12日午後)(産経新聞)
麻生太郎首相は12日、フジテレビの「スーパーニュース」に出演し、FNN・産経新聞合同世論調査で、内閣支持率が18・2%だったことについて「真摯(しんし)に受け止めなければならない」と述べた。要旨は以下の通り。
【日韓首脳会談】
麻生が総理になったら日韓関係は悪くなる、日中関係は悪くなる、といわれてきた。言っていた方にとっては期待に反したかもしれないが、昨年12月には日中韓3カ国の首脳会談を単体でやった。
日韓の間だけでも、昨年は5回(会った)。これまで、シャトル外交が止まっていたから、それが去年は(李明博大統領が日本に)3回お見えいただいて、今度、私の方から年始早々ということで、今年中にまた(大統領が)お見えいただくことになっているので、シャトル外交が正式に復活したというようなことになりつつある。近くて近い国になるつつあるのかな、と思うが。
【FNN・産経新聞合同世論調査】
世論調査という数字、これは数字の話として、これはきちんと真摯に受け止めなきゃいかんもんだと思う。
基本的には今、景気、不況というものに世の中の最大の関心があるんだと思っている。従って、この不況対策をいかにするかというのが、政治に与えられている最大の課題だと思っておりますので、それに邁進(まいしん)する。しかも、これは日本発じゃなくて、世界中から来てますんで、ちょっと日本だけ「ウチ頑張ります」なんて言ったって、全然できない話ですから、海外とも話をつけないとなかなか、前に進まない。
そういった意味では日本としてきちんと政策を説明する。同時に国民に対してもこの政策というものは、こういうものだという説明をきちんとできる、できないというところが大きいんで、僕は関心はそっちが一番なんだと思っている。僕は景気対策、経済対策、これに集中せざるを得ないんだと思い、これに邁進すると思っている。
【定額給付金】
定額減税が元々のスタートだった。減税だと減税するほどの税金を払っていない、それより貧しい所得の人、課税最低限度に達していない方のところには全然行かない。だったら、少なくとも全世帯にということを考えるべきじゃないか。私の提案で、最初にそう申し上げた。当時の話題はガソリンや灯油の値段だった。今、ガソリンは東京で安いところで100円くらい切っているところも出てきたが、当時は160円、180円だった。従って、そういうものに対してきちんと対応すべきではないかという趣旨だった。
ところが、その後、事態がドーンと一変して、11月くらいになってくると、逆にインフレどころかデフレ懸念に戻っちゃった。今度は将来に対する不安から金をジーッと押さえるということになるので、その意味では、消費をしてもらわないと。消費が減少するのは困るから、このお金を使ってもらったほうがいいのではないか、という話に変わっていった。経済現象が変わったのであって、私の申し上げていることはずっと同じだった。
それぞれ個人でちょうだいする話を政府が使えとか、使うなとかいうのを決める種類の話だろうか。全体主義じゃないから、この国は。高額所得者という自覚がある方は、(給付金)プラス自分の金を足されて何かされることが最も望ましい形だと思う。(自らが受け取るかどうかは、支給が決まった)その時点で考える。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20090112-00000571-san-pol