2009年01月12日(月) 03時11分
霜降りもクッキリ…牛の肉質、MRIで生きたまま予測可能(読売新聞)
磁気共鳴画像(MRI)の検査が高級和牛の必須条件−−。そんな時代がくるかもしれない。放射線医学総合研究所(千葉市)の池平博夫チームリーダーらが、MRIの断層画像で、生きている牛の肉のおいしさを予測できることを確認した。
池平さんらは、雄牛のロース肉を人間用のMRIで撮影してみた。すると、肉質を左右する「霜降り」の度合いや脂肪の粒の大きさが、肉質検査に使う写真と同程度の鮮明さで映り、霜降りの面積を自動的に算出できた。また、撮影データの解析で、多く含まれるほど肉をおいしくする「不飽和脂肪酸」の量も確認できた。こちらは、実際の肉質検査では鑑別できない。
肉質の良い牛を作るのは、運試し。見込みを付けた雄牛の精子を複数の雌牛に人工授精し、生まれた子牛の肉質から、親の品質を推定しているからだ。数年がかりの作業になる。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20090111-00000047-yom-sci