【ジャカルタ11日共同】インドネシア運輸省報道官は十一日、同国中部のスラウェシ島からカリマンタン島(ボルネオ島)へ向かう地元フェリーが悪天候で沈没したと明らかにした。乗客約二百五十人が乗っていたとみられ、近くの漁船が十八人を救助、行方不明者を捜索している。
フェリーは十日夜、スラウェシ島南部パレパレを出港、カリマンタン島東部サマリンダへ向かう途中だった。
地元ラジオによると、生存者の一人は十一日未明、悪天候の中、突然の高波でフェリーが転覆したと説明した。十八人の生存者のうち、四人は船長を含む乗員という。
フェリーの乗客数について、パレパレの地元当局は約二百五十人だったと説明している。また、ロイター通信などによると、乗員は十七人だったとの情報がある。
インドネシアは大小約一万七千もの島々から成る世界最大の島しょ国で、運賃の安いフェリーは島の間を移動する「庶民の足」として利用されている。