2009年01月12日(月) 01時56分
<失業外国人>岐阜のNPOが「緊急支援袋」を無償配布(毎日新聞)
人口の1割以上を日系ブラジル人ら外国人が占める岐阜県美濃加茂市のNPOなどが11日、米や缶詰、カップめんなどの食糧を詰めた緊急支援袋約250袋を、失業した外国人へ無償配布した。この日が2回目で、同市御門町の旧シュロス駐車場で午後0時半配布開始と予告していたが、正午には約200人の列ができ、30分繰り上げて開始した。2月1日にも3回目の配布を行う予定。
美濃加茂国際交流協会(渡辺俊幸会長)を中心に、ブラジル友の会、アジア友の会、自治会などがボランティアで実施している。駐車場に張られたテントの周辺は、市民らに寄付を呼びかけて集めた品々が詰められた大きな袋で埋まった。失業を証明する書類が必要で、希望者には餅や野菜、洗剤、ティッシュペーパーなども渡した。
同協会の安藤志郎事務局長は「助け合って支える地元の人たちの存在が、何よりの励ましになる。今後、生活相談なども行っていきたい」と話していた。
美濃加茂市は08年末現在、人口5万4596人のうち10.7%をブラジル人を中心とした外国人が占める。多くは市内と周辺の企業の製造部門で非正規社員として働いており、雇い止めなど、世界的不況の影響をまともに受けている。【小林哲夫、写真も】
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20090112-00000004-mai-soci