東京・日比谷公園に開設された「年越し派遣村」の元派遣社員ら約300人が滞在していた都内4施設が12日、使用期限を迎えた。
この日までにアパートの入居や再就職ができなかった人たちなど約170人が同村の実行委員会が用意した新宿区内の宿泊施設に移った。13日には都内の別の2旅館に移動する。
実行委によると、この日移動した約170人の約半数も、近くアパートなどに移ることが決まっているという。13日から寝泊まりする旅館の予約は16日までだが、住居が決まらない人については引き続き宿泊できるようにする。
派遣村に寄せられたカンパは8日時点で口座振り込みを含めて約4300万円に上っている。使い道を検討していた実行委では、交通費や宿泊費などを差し引いた残金で、失業した非正社員らを支援する基金を設ける方針を明らかにした。
今月3日から派遣村に身を寄せていた元派遣社員の男性(41)は、飲食店の正社員として採用されることが内定した。「しっかり働いて、生活保護の世話になるのは1か月だけにしたい」と話していた。
http://www.yomiuri.co.jp/feature/20081209-206556/news/20090112-OYT1T00569.htm