記事登録
2009年01月12日(月) 13時01分

ぼうさい甲子園:優秀賞、津田中を表彰 地域と協力、活動発表に拍手 /徳島毎日新聞

 阪神大震災(95年1月17日)から14年を迎えるのを前に神戸市で11日開かれた「ぼうさい甲子園」(1・17防災未来賞)=毎日新聞社など主催=の表彰式で、中学生の部で優秀賞に選ばれた徳島市津田中に賞状と盾が渡された。1年の中川亮佑(りょうすけ)さん(12)らがスライドや映像を使って活動内容を発表し、会場から大きな拍手を受けた。
 海岸に近い同中では、南海・東南海地震の発生時に津波被害が想定される。今年度は「地域と共に歩む防災学習」をテーマに、自主防災組織のメンバーとともに避難場所や経路を確認したり、炊き出し訓練にも参加した。また、会場では非常食や防災グッズをテーマにした展示もした。
 ◇命のぬくもり受け取った 生徒に「1・17希望の灯り」−−神戸
 生徒たちは表彰式に先立ち、神戸市中央区加納町6の東遊園地を訪問。震災を忘れないためにともされている「1・17希望の灯(あか)り」から火を受け取った。
 中川さんは「公園には亡くなった人の名前を刻んだ碑があり、多くの人が亡くなったことを実感した。学んだことを生かして多くの人の役に立ちたい」と意気込んだ。渡辺礼華(あやか)さん(13)=1年=も「希望の灯りの暖かさは、震災で人々が気付かされた命の暖かさだと思った。大切に持ち帰りたい」と語った。【衛藤達生、幸長由子】

1月12日朝刊

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20090112-00000173-mailo-l36