2009年01月12日(月) 00時30分
ブームが幸い?直江兼続が奉納した天神像、新潟で発見(読売新聞)
NHK大河ドラマ「天地人」の主人公・直江兼続が奉納したとされる「天神像」が新潟県の旧三島町(現長岡市)の逆谷集落で見つかった。
住民らは、昨年11月に「文化と伝統を守る会」を発足。木像発見を機にふる里の歴史を再認識し、地域を活性化しようと動き始めた。
天神像が発見されたのは、集落内の「日吉神社」。宮司を務める星野和彦さん(57)が、本殿のさらに奥にある「内陣」の扉を開けて見つけた。
星野家は1300年代の南北朝のころから、この神社の宮司を務めており、「代々の言い伝えで、兼続が奉納した木像が存在すると言われていた」という。
「天地人」ブームの高まりを受け、星野さんが昨年5月に「開かずの扉」を開けたところ、26センチの天神像がほぼ無傷で見つかった。脇には、兼続が奉納したことを示す、江戸時代末期の木札が立てかけられていた。
逆谷集落は、兼続が城主を務めた与板から約3キロと近く、神社の隣には上杉謙信が祈願寺とした「寛益寺」もある。星野さんは「上杉家の重臣で文武両道に通じた兼続が、学問の神である『天神像』を奉納したことも理解できる」とする。
木像の発見をきっかけに集落の歴史を知り、地域の活性化につなげようと、星野さんの呼びかけで「逆谷の文化と伝統を守る会」が昨年11月に発足。今年度は集落の歴史や直江兼続についての講演会を2回開くほか、17日には天神様の御利益を多くの受験生に分けようと、「入試合格祈願祭」を開催する。
来年度は、集落のパンフレット作成や名所旧跡の案内看板設置などにも取り組む予定だ。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20090111-00000045-yom-soci