広島市は、財政再建中の北海道夕張市に若手職員2人を研修のために20日から5日間派遣する。財政破たんした自治体の厳しい実態を肌で感じ、行政マンとしての意識改革につなげるという。
高齢福祉課の岩井良太さん(27)と、都市活性推進課の深見勇太さん(21)。夕張市では東京都と大阪府から派遣される職員12人とともに高齢者宅の周辺通路の除雪作業などに従事。藤倉肇市長や社会福祉施設の利用者、市民団体との意見交換なども予定している。
財政破たん後、職員の退職が相次ぐ夕張市には北海道や国、東京都などが支援の職員を派遣している。広島市は除雪作業のための短期派遣に応じる。
【写真説明】財政再建中の夕張市での職員研修の意気込みを話す岩井さん(中央)と深見さん(右)