地域の自然や食文化などをじっくりと時間をかけて味わう旅「スローツーリズム」を中国地方で定着させるため、中国運輸局は課題などを探る検討会を設置し、16日に初会合を開く。運輸局は「地域資源の活用や人材育成につながる『村おこし』の効果も期待したい」としている。
近年は、そば打ちや自然散策などを個人で楽しむ「体験・滞在型」の観光が注目されている。中国地方の中山間地域や離島は多様な文化や歴史を残しており、都市部からも比較的近く、スローツーリズムの舞台として期待されるという。
検討会は中国地方5県の観光担当者や旅行業者などで構成。本年度中に産業、食文化などの地域資源を生かした体験メニューづくりや、地元住民と旅行業者の連携などについて提言をまとめ、新年度からは数カ所のモデル地域で実際に観光客を受け入れる。