大久野島(竹原市忠海町)の毒ガス製造の施設跡に、歴史などを記した解説板が新設された。遺跡を見学しやすいように環境省が行った周辺整備の一環で、道標や転落防止などの柵も設置した。
解説板は縦60センチ、横75センチで、最大の遺跡である発電場跡や毒ガス貯蔵庫跡など3カ所に設置。「80トンの毒液を貯蔵でき、敗戦後、連合国軍の指示で処理された」(貯蔵庫跡)などと紹介されている。
フェリー乗降場近くには小型の「総合案内板」も登場。施設跡の位置を写真とともに確認できる。転落防止などのための柵も計70メートルの区間に作った。
【写真説明】発電場跡に新設された解説板を点検する環境省の職員たち