井原線開業10周年の催しが11日、井原など7駅一帯であり、大勢の人でにぎわった。福山市を含む沿線7市町でつくる同線振興対策協議会や地元住民団体が主催。マイレールの「10歳」を盛大に祝った。
井原鉄道は、1回100円で乗車できるワンコインデーを実施し、臨時列車を14本運行。この日の利用客は約1万5000人に上った。日中の車両はほぼ満員。都市部のラッシュ時並みの混雑で、最大約15分の遅れが出た。
1万人が詰め掛けた井原駅(井原市)では多彩な催しがあった。沿線の特産品を販売する「井原線DE得得市」など約20のブースが並び、沿線の農産物を使ったラーメンや「明治ごんぼうバーガー」も人気を呼んだ。
いずえ駅(同)では、出部西部自治連合協議会がイベント。興譲館高生徒らのチアリーディング、井原備中神楽保存会の子ども神楽などがあり、声援と元気な声が響いた。
子守唄の里高屋駅(同)では高屋まちづくり推進協議会の女性がねんねこ姿で利用客を出迎え、約400人に豚汁を振る舞った。
【写真説明】記念式典の菓子まきでにぎわう井原駅前広場