2009年01月11日(日) 15時01分
京都サバイバル・ウォーク:市役所を出発 大地震想定し一歩一歩 /京都(毎日新聞)
◇自宅に向かい、40人参加
阪神大震災から14年となる17日を前に、外出中に地震が起きたことを想定した「第10回京都サバイバル・ウォーク」が10日、中京区の京都市役所を出発点に行われた。韓国からの留学生も参加し、約40人が小雨の降るなか危険個所を確認しながら自宅へ向かった。中には大阪府豊中市の自宅を目指した男性もいた。
ウォークは00年から大震災を教訓に始まり、直下型地震が起きて交通機関がストップした想定で帰宅ルートなどを確認する防災活動。今年はウォーク実行委(中原弘志代表)が提唱している「複数の帰宅経路で安全確保」などの「帰宅難民心得10ケ条」の英語、韓国語訳が希望者に配られた。
韓国語訳を担当し、初めて同ウォークに参加したのは韓国からの留学生、羅貞一(ナジョンイル)さん(34)=上京区。4年前に「命や財産を災害により失わないために何ができるかを学びたい」と韓国の通信会社を退職し、京都大防災研究所に留学した。
現在は防災を考える「災害リスクマネジメント分野」を学ぶ。韓国語訳は実行委のメンバーと知り合い、「地震の経験が少ない韓国の人にも揺れの危険を知ってもらい、もしもの時に備えてほしい」と考えて担当した。【村上正】
1月11日朝刊
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20090111-00000154-mailo-l26