冬型の気圧配置が強まった影響で、中国地方は10日、山間部や山陰を中心に大雪に見舞われた。広島地方気象台などは11日朝にかけ、雪が強く降り続く恐れがあるとして警戒を呼び掛けている。
広島、島根両県の山間部や鳥取県全域で大雪警報が出された。午後10時現在の積雪は、庄原市高野町が99センチ、広島県北広島町八幡が72センチ、島根県飯南町赤名が65センチ、鳥取県大山町が147センチなどとなった。
10日夕、三次市の中国自動車道下り線でスリップとみられる乗用車の単独事故があり、三次—高田インターチェンジ間の下り線が一時通行止めに。出雲空港(島根県斐川町)と米子空港(境港市)で欠航が相次いだ。
各気象台は10日夕から11日夕にかけ、多いところで島根、鳥取両県の山間部で40センチ、広島県北部で30センチ、南部の山間部で15センチ、平地部で5センチの降雪量があると予報し、路面凍結などに注意が必要としている。
【写真説明】この冬一番の大雪となり、雪かきに追われる住民(10日午後4時55分、三次市十日市中)