広島市南区宇品御幸の市郷土資料館は24日から、3月で使命を終える広島市民球場(中区)の企画展を開く。往年の選手たちから借りた記念の品々や名場面の写真など約400点を展示し、1957年の球場完成から昨年9月の最終公式戦までをたどる。
57年7月の初公式戦で使われたボールを公開する。「ナイター球場 祝賀第一戦」の文字が書き込まれ、広島初のナイター球場を待ち望んだ市民と選手の熱い思いが伝わってくる。
元選手からも多くの記念品を借りた。「ミスター赤ヘル」山本浩二さんが2000安打を達成したバット、大野豊さんが初勝利を挙げたボールは貴重だ。75年のセ・リーグ初優勝の資料は、応援団の巨大しゃもじや写真など約70点を集めた。
3月22日まで。一般100円。月曜日は休館。電話=082(253)6771。