マツダ防府工場(防府市)や半導体部品メーカー、エム・シー・エス(下関市)をはじめとする各社の非正規社員の削減計画を受け、離職者対策として山口県内各市が昨年末から市営住宅の優先入居や臨時職員の採用に取り組んでいる。9日までの応募状況をみると、市営住宅は一部を除き、臨時職員は各市とも「空き」がある。
市営住宅は、10市が計45戸を用意した。先月25日に締め切り、入居者が決まった防府の6戸を除く39戸への申し込みは、防府の2次募集3戸への7人と美祢が用意した6戸への3人の計10人にとどまる。応募がなく既に締め切った岩国(5戸)のほかは、まだ受け付けている。
問い合わせも、2戸募集の光がゼロ、4—2戸を確保した周南、柳井、長門も各1件。担当者らは「入居期間に制限があったりするため」「家賃が市営の半額程度と安い県営が先に埋まるのでは」と推測する。