2009年01月11日(日) 01時34分
<イスラエル軍>ガザ攻撃、人道法抵触の恐れ 国連弁務官(毎日新聞)
【エルサレム高橋宗男】ピレイ国連人権高等弁務官は9日、ジュネーブの人権委員会特別会合で、イスラエル軍のパレスチナ自治区ガザ地区への攻撃が国際人道法に抵触する可能性があり、独立調査が必要だと訴えた。
国連人道問題調整事務所によると、ガザ市で5日、110人の市民がいた住宅にイスラエル軍が砲撃し約30人が死亡したが、ピレイ氏はロイター通信に「戦争犯罪の構成要素がある」と述べていた。
一方、アッバス・パレスチナ自治政府議長は10日、カイロでムバラク・エジプト大統領との協議後に会見し、イスラエルとイスラム原理主義組織ハマスに対し、エジプトとフランスの停戦案受け入れを求めた。両者は国連安保理の停戦決議を無視して戦闘中で、調停には時間を要しそうだ。3週目に入ったガザを巡る紛争の死者は、AFP通信によるとパレスチナ側821人、イスラエル側13人に達している。
【関連ニュース】
ガザ情勢:ハマスのロケット弾攻撃 「戦術と抵抗」の象徴
ガザ情勢:アッバス議長「即時停戦を」ハマス留保点提示へ
ガザ情勢:イランが外交活発化…ハマスやシリアと連携
ガザ停戦国連決議:米は消極的合意 孤立恐れ拒否権回避
ガザ停戦国連決議:当事者双方は「保証」要求 神経戦続く
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20090111-00000004-mai-int