タクシー強盗事件が、昨年末から大阪府、兵庫県で相次いでいることを受け、広島県警と県タクシー協会は近く、緊急の防犯対策会議を開く。県内では一昨年、三原市でタクシー運転手強盗殺人事件が発生。県警や業界は運転席と客席間の防犯仕切り板の設置などを進めてきたが、あらためて対策強化に乗り出した。
警察庁は7日、全国の警察本部に対し、運転手への防犯指導▽仕切り板など防犯設備の設置▽強盗に備えた訓練の実施など、業界への指導を徹底するよう指示。緊急会議では、これらの事項をタクシー運転手らと確認し、模擬訓練も実施する。
また、県警は同協会などを通じて県内事業者らに防犯徹底を求める文書を送る予定で、生活安全企画課は「業界と連携しながら防犯意識を高めていきたい」としている。