福山大は、尾道市因島大浜町にある内海生物資源研究所の水族館に、瀬戸内海の生態を再現する模擬水槽を新設する。3月末までの拡充工事期間中、無料開放している水族館は閉鎖し、新年度から再開する。
模擬水槽は、5トンの海水を満たす水槽を4個設け、瀬戸内海の干潟、藻場、磯、深場を再現し、多様な生物の実験生態学的研究をする。研究所が一昨年から取り組んでいるアサリ資源の再生プロジェクトにも役立てる。
水族館の拡充は国の半額補助を受け昨年末から始まった。鉄骨平屋建て483平方メートルを75平方メートル拡張。模擬水槽を新設するほか、中型と円形の水槽をリニューアル。中央に子どもたちが海水や魚に触れるタッチングプールも設ける。
【写真説明】<上>瀬戸内海の模擬水槽を新設するため拡充工事に入った福山大の水族館<下>200匹の魚が遊泳する大型水槽