日本海側に漂着する廃ポリ容器などの海洋ごみ問題で、島根県の担当者が2月に開かれる日韓の実務者協議に出席し実態を訴える。島根、山口、鳥取の3県では今冬も5日から漂着が確認されており、9日までに計約1700個に上っている。
島根県によると、季節風の強まる冬季に漂着する海洋ごみの多くは18リットル入りのポリ容器で、2000年ごろから目立ち始めた。ハングルや過酸化水素を示す記号などが書かれたものが多い。強酸性の液体が入っているケースもあり、住民の健康や景観、漁業などへの影響が懸念されることから、毎年、自治体を悩ませている。
日韓の政府実務者協議は韓国での開催を調整中。県は漂着個数や表記の具体例、液体の分析結果などの実態を示して、原因究明と対策を求める。
【写真説明】出雲市の海岸に漂着したポリ容器(島根県提供)