難聴の子どもを育てる若い夫婦の愛情と葛藤(かっとう)を描いた福山ロケの映画「泣きながら笑う日」(1976年、松山善三監督)の字幕入りDVD制作を進める福山市社会福祉協議会は、DVD化記念上映会を2月17日に同市東桜町の県民文化センターふくやまで開くことを決めた。教育・福祉関係者や市民を招く。
映画は、全国に先駆けて保育所から中学まで難聴学級の一貫設置を実現した福山市が舞台。「人の痛みを知る心、愛情の尊さ」を伝えようと市教委内に制作委員会を設け、政財界と市民が制作資金を集めた。主演は坂本九、大谷直子。坂本の遺作にもなった。
映画は1時間55分。字幕入りDVDを使ってプロジェクターで2回上映する。26日から整理券を市社協などで配布する。市社協=電話084(928)1330。
【写真説明】映画「泣きながら笑う日」の福山駅前での撮影風景。主演の2人に演技指導する松山監督(右)