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2009年01月10日(土) 16時31分

露への中古車輸出に不況の影中国新聞

 好調だった浜田港(浜田市)のロシア向け中古車輸出が経済失速と関税アップのダブルパンチに見舞われている。昨年秋には月約2000台あった受注は、12月には4分の1に激減。積み出し用の車がひしめいていた埠頭(ふとう)ヤードは増税前の駆け込み輸出もあって空きスペースが目立っている。

 ウラジオストク向け中古車輸出を一手に引き受ける浜田市の貿易会社エル・アイ・ビーによると、金融危機の拡大とともにルーブル安やロシア国内の信用収縮があり、昨年10月後半から受注が一気に落ち込んだという。

 ロシア政府が国内メーカー保護のため中古車関税の大幅アップを決めたことも追い打ちとなった。実施は今月11日から。税率は車種や年式などにより10%から120%程度アップするとされ、1台数万円から100万円以上の値上げになる。同社の本年度売り上げ見通しは当初の150億円から20億—30億円ダウンしそうという。

【写真説明】空きスペースが目立つ浜田港のロシア向け中古車積み出しヤード

http://www.chugoku-np.co.jp/News/Tn200901100099.html