カジュアル衣料店「ユニクロ」を展開するファーストリテイリング(山口市)は9日、2008年9—11月期業績を発表し、連結売上高が1885億1000万円で前年同期に比べ17.5%の大幅増となった。景気の後退で衣料業界が低迷する中で「独り勝ち」が鮮明になった。
保温機能が高い肌着シリーズ「ヒートテック」をはじめ秋冬の主力商品が好調。国内ユニクロ事業は21.8%増収になった。販売増に伴って在庫の値下げ処分が減ったため、収益も改善。連結の経常利益は370億8200万円で31.0%増、当期利益も221億7000万円で43.6%増えた。
東京都内で会見した吉高信執行役員最高財務責任者(CFO)は「消費が厳しい時は安いだけでは売れない。ユニクロ商品の価値が広く認められるようになった」と分析した。
【写真説明】好調な業績を発表する吉高CFO