「黒い真珠」の呼び名で親しまれている三次ピオーネの剪定(せんてい)作業が、三次市東酒屋町の三次ピオーネ生産組合でピークを迎えている。
計35.6ヘクタールのブドウ畑で、組合員らが、病気の原因となる枯れ枝をはさみで取り除き、養分が全体に行き渡るよう枝の形を整えている。木が休眠する冬場に実施する剪定は、大粒で色づきの良いブドウを作るのに欠かせない作業。2月中旬まで続く。
ハウスを暖めるA重油の値段は昨年より下がったが、現在でも一番安価な時期の2倍と生産環境は厳しい。片山正幸組合長は「景気の低迷で、販売環境も厳しいが、おいしいブドウを安心して食べてもらうために頑張りたい」と話していた。
【写真説明】はさみで余分な枝を切り落とす組合員ら