2009年01月09日(金) 15時00分
阪神大震災14年:「希望りんご」校庭に植樹−−滝川第二高生徒会 /兵庫(毎日新聞)
◇「忘れない」小学生らと誓う
神戸市西区の滝川第二高の生徒会が8日、地域の小学生と一緒に阪神大震災からの復興を願い、「希望りんご」と名付けられたリンゴの木25本を校内の敷地に植樹した。震災を知る最後の世代の生徒たちは小学生らと一緒に土を盛り「震災を忘れずに、リンゴをいっぱい実らせよう」と誓い合った。
希望りんごの植樹は97年に芦屋市で始まり、今回で104カ所目。震災を機に発足したボランティア団体「この町・花の街・作戦」実行委員会(大阪市)が、戦後の復興期に人々を励ました「リンゴの唄(うた)」から発案し、県内外で植えられてきた。
昨年10月に同校が創立25周年を迎え、生徒会が企画。震災後に生まれた小学生に、防災への関心を高める機会になればと参加を呼びかけた。
生徒会長の2年、宮脇貴裕さん(17)は同市西区の団地で被災。当時3歳で何が起きたの分からないまま、三木市の祖母宅に避難した。宮脇さんは「多くの人の力で今の生活があることを小学生にも伝えていきたい」と語った。植樹をした川崎海斗君(12)は「丈夫に育ってほしい。家に帰ったら両親に震災の話を聞いてみたい」と話していた。【藤顕一郎】
〔神戸版〕
1月9日朝刊
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20090109-00000176-mailo-l28