山口県の二井関成知事は8日、2009年度の予算編成に向けた民主党県連の要望に対し、借金である県債残高が現在の1兆1000億円台を突破して1兆2000億円台に達する恐れを示唆した。税収の落ち込みなどが響き、新たな県債の発行が迫られるためという。
県連の西嶋裕作幹事長によると、要望書を提出した際、二井知事が県債残高を1兆1000億円台にとどめ、10年度から減少させるとする財政目標について「見通しが厳しくなった」などと明かした。景気悪化で国、県の税収が減る中、国からの地方交付税や県税の減少分を赤字県債の発行で補てんするためと説明したという。
県総合政策部は「急速な景気悪化で予想以上に歳入が落ち込む見通しになった。歳入、歳出両面の見直しを進める」と話している。