広島県立美術館(広島市中区上幟町)で開かれている「『国宝』を創った男 六角紫水展」の入場者が8日、2万人に達した。
2万人目は東広島市八本松町の主婦寺本京子さん(57)。「今回初めて紫水を知ったのに、いいのかしら」と戸惑いながら、同館の大西博臣事務局長から図録や記念品を贈られ、笑顔を見せた。
江田島市出身の漆芸家六角紫水の業績を「理想界の図蒔絵(まきえ)手箱」などの代表作や資料を合わせ約200点でたどる特別展。開催期間も残り少なく、連日多くの美術愛好者が来館。紫水や弟子たちが極めた漆芸の世界を堪能している。中国新聞社などの主催。12日まで。
【写真説明】入場2万人目となり、大西事務局長(右)から記念品を受け取る寺本さん