新春恒例の柴燈(さいとう)大護摩法要が8日、尾道市西久保町の西国寺であり、参拝者らが火渡りをして一年の無病息災や家内安全を祈願した。
境内の不動明王像前に僧侶20人が整列。読経とほら貝の音が響く中、ヒノキの葉とマツの木で組んだ長さ3メートル、幅1.2メートル、高さ1.2メートルの護摩壇に点火した。勢いよく炎が上がると、参拝者の願いを書いた護摩木が投げ込まれた。
火勢が弱まると、僧侶が護摩壇を竹でたたいて平らにして「火の道」を作り、火渡りを開始。火がくすぶり煙が立ち上る中、鉢巻き姿の参拝者約150人がはだしで次々に渡っていった。
【写真説明】参拝者に先立ち、燃える護摩壇の上を渡る僧侶(撮影・増田智彦)