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2009年01月09日(金) 16時28分

労災死4年ぶりに増加 広島中国新聞

 広島県内で昨年起きた労働災害による死者は40人に上り、4年ぶりに増加したことが、広島労働局の調べで分かった。造船業などの製造業が18人で2007年の3倍になったほか、07年は2人だった清掃業が5人に急増したことが影響した。

 死者数は04年の70人から減少していたが、昨年は07年(35人)を5人上回った。業種別では、7人が亡くなった造船業を含む製造業が18人と最も多く、建設業7人▽運輸交通業4人▽清掃業を含む「その他」が11人—となっている。製造業は過去10年間で最悪となった。

 労働局は死者数の増加について、機械の安全装置や取り扱い手順の不備など、安全管理が行き届いていないのが原因と指摘。「業者の安全パトロールなどがマンネリ化しないよう、注意喚起を徹底させたい」とし、清掃業の死者急増については業界と連携して分析を進めるという。

http://www.chugoku-np.co.jp/News/Tn200901090045.html