益田市などでつくる「中世文化の薫る創造のまち」実行委員会は今月から、食文化や伝統芸能をテーマに市民講座やイベントを展開する。地元の新たな魅力を見いだし、地域活性化と観光振興につなげるのが狙い。市はこれらの活動を通して、中世文化を生かした観光のまちづくりを進める。
「中世益田の魅力を探る市民大学」と題して今月25日から3月18日まで講座とシンポジウムを計6回、開く。観光文化プロデューサー高橋一清さんや民俗学者神崎宣武さんらを講師に、中世から続く食や芸能など地域資源の掘り起こしを図る。
本年度から始まった観光イベント「室町文化フェスティバル」とも連動させる。5月の大型連休には島根県芸術文化センター・グラントワで、地元の伝統芸能や華道、茶道の団体が公演や展示会を開くほか、市民グループが中世の献立を再現した料理を披露する。