児童文学のベストセラー「ズッコケ三人組」の舞台となった広島市西区己斐地区の旭山神社(己斐西町)に、主人公3人組の石碑が完成した。地元住民グループが、市のまちづくり活動支援基金を受けて進めている事業の一環。
石碑は高さ1.2メートル、幅1.3メートル。主人公の小学6年のハチベエ、モーちゃん、ハカセの3人組の姿がよく目立つよう、アクリルペンキの塗料を使ってカラフルに描かれている。
神社は、物語では「花山神社」の名でたびたび登場する。多くの人に知ってもらおうと計画し、約70万円かけて完成した。これまでに、物語ゆかりの街並みを紹介する8枚の案内板が完成。花山神社のほか書店、病院、商店街など、物語のモデルとなった地点に設置した。作者の那須正幹さん(66)のメッセージと、舞台が描かれた本の表紙を描き、紹介している。
【写真説明】神社の境内に建設された記念碑を囲む住民グループのメンバー