2009年01月09日(金) 21時21分
廃虚写真家「場所や構図まねされた」とライバル提訴(読売新聞)
廃虚をテーマにした写真を巡り、写真家の丸田祥三さん(44)が、写真家の小林伸一郎さん(52)を相手取り、「撮影場所や構図をまねされ、著作権を侵害された」などとして、約630万円の損害賠償や写真集の販売差し止めなどを求める訴訟を9日、東京地裁に起こした。
丸田さんは各地の「廃虚写真」を撮り続け、1990年代前半から発表。一方、小林さんも98年以降、廃虚をテーマとする写真を次々と発表している。
問題となったのは、小林さんの写真集に掲載された変電所跡や鉱山の跡地、廃屋などの写真5点。丸田さんは、著作権の侵害だけでなく、「被写体となる廃虚を見つけるには、多大な時間と費用がかかるのに、小林さんが自ら発掘したかのように発表され、自分の写真の価値を損なわれた」として、小林さんには不法行為もあったと主張している。
小林さんは「写真とは、撮影状況や色の使い方など様々な要素により独創性が生み出されるもの。丸田氏の主張は、先に撮影した被写体を他の写真家は撮影してはならないというに等しく、断固として争う」とのコメントを出した。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20090109-00000064-yom-soci