記事登録
2009年01月09日(金) 19時39分

廃虚写真「模倣された」 プロ写真家が同業者を提訴産経新聞

 朽ち果てた建物などをテーマにした「廃虚写真」をめぐり、写真家の丸田祥三氏(44)が、写真を模倣されたとして同業の小林伸一郎氏(52)を相手取り、写真集の差し止めや損害賠償などを求める訴えを9日、東京地裁に起こした。

 訴状によると、丸田氏は平成4年以降、個展や写真集などで廃虚や廃線などの写真を公表しているが、小林氏の写真集から被写体や構図が似た写真が散見されると主張。旧丸山変電所(群馬県)や足尾銅山跡地(栃木県)の周辺建物など5点について、「(小林氏が)作品をまねて撮影したのは明らか」などとしている。

 会見した丸田氏は、廃虚の発掘には多大な労力があると訴え、「モノ作りする人を踏みつけにしている。偽の作品は二度と出さないでほしい」と話した。

 小林氏は代理人を通じて「何万枚の写真の一部の数枚の被写体がたまたま共通するだけで事実無根だ。(訴えは)先に撮影した被写体をほかの写真家が撮影してはならないというに等しい。断固として争う」とのコメントを発表した。

【関連記事】
マックに3億円請求!妻のヌード画像流出で
橋下知事が敗訴 写真週刊誌をめぐる訴訟 大阪地裁「私人とは別」
中田横浜市長に慰謝料求め提訴 “交際相手”の元クラブ女性
「パチンコ攻略法だまされた」 利用料750万円返還求め提訴
パイプカットして妊娠…損害賠償求める 院長は“妻の浮気”指摘

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20090109-00000587-san-soci